H3C S12500X-AF データセンター クラウド コア シリーズ スイッチ

高度なCLOS+マルチグレード・マルチプレーンスイッチングアーキテクチャ

CLOS+マルチグレード・マルチプレーンアーキテクチャとミッドプレーンフリーの設計により、継続的な帯域幅アップグレード機能を提供します。

業界初の48ポート40GE/100GEインターフェイスに対応し、データセンターの既存および将来のアプリケーション要件を満たす事ができます。

独立したスイッチング・ファブリック・モジュールとMPUエンジンの採用により、デバイスの可用性を向上させ、帯域幅の拡張を確保します。

仮想化技術 - IRF2

IRF2は、最大2台のS12500 X-AFスイッチを1つの論理IRFファブリックに仮想化することができます。IRF2は下記のメリットを有します。

高可用性 (HA) ：特許取得済みのホットスタンバイ技術により、コントロールプレーンとデータプレーンにおいて、データのバックアップとノンストップフォワーディングを実現できます。　これにより、可用性とパフォーマンスを向上させ、単一障害点を排除し、サービス継続性を確保する事ができます。

ディストリビューション：マルチシャーシリンクアグリゲーションにより、複数のアップリンクでの負荷分散とバックアップを可能にし、冗長性とリンク使用率を向上させます。　

容易な管理：IRFファブリック全体を1つのIPアドレスで管理できる為、デバイスとトポロジーの管理が合理化され、運用効率の向上、ネットワーク・メンテナンス・コストの削減を実現できます。

仮想化技術- MDC

MDCは、1つのS12500 X-AFスイッチを複数の論理スイッチに仮想化し、複数のサービスが1つのコアスイッチを共有できるようにしています。　1対Nの仮想化により、スイッチの使用率を最大化し、ネットワークのTCOを削減するとともに、サービスの安全な分離を実現します。

DC指向の機能

EVI：EVI(Ethernet Virtual Interconnect)は、IPルーテッドネットワークを介して離れたレイヤ2ネットワークサイト間にレイヤ2接続を提供するMAC-in-IP技術です。　仮想化された大規模データセンターの地理的に分散したサイトを接続する為に使用され、レイヤー2の隣接性を必要とします。　　

FCOE：データセンター内の異機種混I在LANとストレージ・ネットワークを統合します。FCOE(Fibre Channel over Ethernet)とCEE(Converged Enhanced Ethernet)は、データ、コンピューティング、及びストレージ・ネットワークをデータセンターに統合し、データセンターの構築と拡張にかかるコストを削減します。

VXLAN (Virtual eXtensible Local Area Network)：VXLANはMAC-in-UDPカプセル化方式を使用しています。　同方式では、元のレイヤ2パッケージにVXLANヘッダーが追加され、UDP-IPパケットに配置されます。MAC-in-UDPカプセル化により、VXLANはレイヤ3ネットワーク上でレイヤ2ネットワークをトンネリングします。これには、レイヤ2セグメンテーションのスケーラビリティ向上と、使用可能なネットワークパスの使用率向上という2つの大きな利点があります。

MP-BGP EVPN (Multi Protocol・Boader GatewayProtocol・EVPN) ：MP-BGP EVPNは、標準ベースのBGPプロトコルをVXLANオーバーレイネットワークのコントロールプレーンとして使用し、BGPベースのVTEP自動ピア検出およびエンドホスト到達可能性情報の配信を提供します。　　MP-BGP EVPNには、トラフィックフラッディングの排除、BGP RRの導入によるVTEP間のフルメッシュ要件の削減、最適なフローベースの　エンドツーエンド負荷分散の実現など、多数の利点があります。

ARP/ND、MAC、及びACLエントリを格納するための大容量を有します。

革新的なマルチエンジン設計

独立した制御エンジン、検出エンジン、メンテナンスエンジンにより、強力な制御能力とミリ秒レベルのHAを実現しています。

独立制御エンジン：プロトコルおよび制御パケットを効率的に処理できる強力なCPUシステムを使用し、プロトコル　　パケットの高度制御とプロトコルパケット攻撃に対する包括的に保護します。

独立した検出エンジン：BFD(Bidirectional Forwarding Detection)やOAMなどの信頼性の高い高速な障害検出・復元(FFDR：Fast Fault Detection and Restoration) を提供します。

コントロールプレーン上のプロトコルと相互作用する事で、ミリ秒レベルのフェールオーバーおよびコンバージェンスを実現し、サービスの継続性を確保できます。

独立したメンテナンスエンジン：インテリジェントな組込みメンテナンス・サブシステム(EMS) を使用します。

同システムは、シーケンシャルな電源オン、電源オフ、デバイス・ステータスチェックなどのスマートな電源管理を提供するCPUシステムです。　シーケンシャルなパワーオン／パワーオフにより、パワーインパルス、電磁放射、消費電力を低減し、デバイスの寿命を延ばす事ができる。

DC-クラスHA

FFDRは、高速フェールオーバーおよびコンバージェンスを実現するためのBFDおよびOAM機能を提供します。DCクラスのHA機能を下記の通り示しています。

VRRP/BGP/IS-IS/RIP/OSPF/RSVP/スタティックルーティングのBFD

OSFP/BGP/IS-IS/RSVP用NSR/GR

独立したコントロールエンジンとスイッチングファブリックモジュールによるコントロールプレーンとデータプレーンの分離

コントロールエンジンの1+1冗長性

スイッチファブリックモジュールのN+1冗長性

ファントレイの1+1冗長性

電源モジュールのN+M冗長性.

マルチレベルのセキュリティ保護

S12500X-AFスイッチシリーズは、QoSポリシーを使用し、データプレーンからコントロールプレーンへのトラフィックをフィルタリング・制限します。　DoS攻撃の間、スイッチは重要なパケットを識別して保護し、攻撃パケットを廃棄する事で、正常な動作を確保します。　

回線速度の転送を保証しながら、多数のACLに対応します。ACLは、パケットフィールドの組み合わせにより、L2/IPv 4/IPv6/MPLSのトラフィックを識別、制御する事ができます。

S12500X-AFスイッチシリーズは、ハードウェアレベルの暗号化技術MACsec (802.1 ae) に対応しています。MACsecは、イーサネットリンク上の全てのトラフィックに安全な通信を提供する業界標準のセキュリティ技術です。

分散型バッファリングと正確なQoS

分散したイングレスバッファは、バーストトラフィックに対応しています。　各ポートは、着信トラフィックに対して正確な帯域幅割り当てとトラフィックシェーピングを実行し、トラフィックを入力バッファに分散します。　分散型バッファリングでは、ラインカードのバッファを最大限に利用し、最適なバッファリングパフォーマンスを確保する事ができます。

ネットワークモデルをC/SからB/Sに変更すると、バーストトラフィックの量が増加します。　これに対応する為、ネットワークデバイスに大きなバッファリング機能が必要です。　S12500 X-AFシリーズは、10Gインターフェイス毎に200msのバーストトラフィックバッファリングに対応しており、大規模なデータセンターのバーストトラフィック要件を満たす事ができます。

各チップは4 GBのバッファに対応し、ラインカード当たり最大24 GBのバッファを搭載する事が可能です。

各ラインカードは、最大96 Kのハードウェアキュー、洗練されたQoS、及びトラフィック管理に対応しています。QoSは、ユーザー毎に異なるプライオリティとキューを割り当てて、差別化されたサービスを提供できます。

包括的なメンテナンスとモニタリング

オンライン状態監視：専用エンジンを使用して、スイッチファブリックモジュール、バックプレーンチャネル、サービス通信チャネル、キーチップ、及びストレージの状態を監視します。　障害が発生すると、EMSを介してシステムに障害が　報告されます。　

カードの分離：指定されたカードをフォワーディングプレーンから分離します。 　分離されたカードは引き続きコントロールプレーンで機能する為、ユーザーはシステムの動作に影響を与える事なく、分離されたカードでリアルタイム診断やCPLDアップグレードなどの管理操作を実行できます。

イーサネットOAM：複数のデバイスレベルおよびネットワークレベルのフォールト検出方法を提供します。

グリーン

インテリジェントなEMSエンジンシステム：シーケンシャルパワーオン/パワーオフやデバイスのステータスチェックを順次実行できるスマートな電源管理を提供します。　シーケンシャルパワーオン/パワーオフは、電力インパルスおよび電磁放射を減少させ、デバイスの寿命を増加させます。　さらに、デバイスのステータスチェックにより、障害のあるカードとアイドル状態のカードを特定し、消費電力を削減できます。

スマートFAN管理：FANの温度を収集し、FANの速度を計算し、計算された速度をFANトレーに割り当てます。　　　さらに、FANの速度と障害アラームを検出し、砂面積の設定に基づいて速度調整を行う事で、消費電力と騒音を削減し、FANの寿命を延ばします。

内部インターフェイスのモニタリング-使用されていない内部インターフェイスを自動的にシャットダウンし、電力消費を削減します。

RoHS準拠：S12500X-AFスイッチシリーズは、EUのRoHS安全基準に適合しています。

S12500X-AFスイッチシリーズは、前面から背面への空気の流れを考慮して設計されており、データセンターにおける高効率の放熱要件を満たしています。

ハードウェア仕様

ソフトウェア仕様

パフォーマンスとスケーラビリティ

データセンターアプリケーション

典型的なデータセンター アプリケーションは EVPN-VxLAN設計で、S12500G-AF、又はS12500X-AFスイッチはSopine またはSpine/Boaderとして機能し、S68XXシリーズはLeaf、及びBoaderまたはEDとして機能します。この設計により、ユーザーはノンブロッキングの大規模 L2 システムを実現できます。