H3C S6520X-HI シリーズ アドバンスト アグリゲーション 10GE スイッチ

オープンアプリケーションアーキテクチャ

H3Cオープンアプリケーションアーキテクチャ（OAA）では、スイッチは高性能OAPモジュールに対応して、従来の転送サービスに加えて、ファイアウォール、IPS、負荷分散などの専用サービスを提供できます。OAPモジュールをインストールする事により、お客様は、ファイアウォールデバイスなどの個別のサービスアプライアンスを購入する事無く、スイッチをマルチサービスデバイスとして使用できます。

高密度10GE転送

このスイッチは、高密度の10GE転送を提供し、10GEポートを柔軟に拡張できます。48/24*10/1GE 自動検知SFP +ポート、オンボードの2つのQSFP28またはQSFP +ポート、及びGEから10GE、25GE、40GE、100GE、マルチギガポートまでの最大11種類のモジュールをサポートする2つの拡張スロットを提供します。QSFP +からSFP +へのスプリッタケーブルを使用すると、QSFP+ポートを4つのラインレート10GESFP +ポートに分割できます。1つのスイッチで最大72*10GEをサポートします。

組み込みアクセスコントローラー

H3C S6520X-HIは、メインコントロールユニットにAC機能パックをインストールする事でWLAN機能を実装し、有線機能とWLAN機能の両方を1つのデバイスに実装します。　　組み込みACは低コストのWLANソリューションで、全体の投資を節約し、転送容量を向上させ、キャンパス内で真の統合有線・無線ソリュションを実現します。1つのスイッチで最大256 APをサポートします。

H3Cインテリジェントレジリエントフレームワーク2（IRF2)

H3Cインテリジェントレジリエントフレームワーク2（IRF 2）は、複数のS6520X-EIスイッチを1つの仮想スイッチに仮想化し、次の利点を提供します。

スケーラビリティ： IRF 2を使用すると、デバイスをIRF2システムに簡単に追加できます。これは、単一の管理ポイントを提供し、スイッチのPlug &Playを可能にし、マスターから新しいメンバーデバイスへのソフトウェア同期のためのソフトウェア自動更新をサポートします。　　ビジネスの成長に合わせてネットワークトポロジーを変更する事なく、新しいスイッチをファブリックに追加出来るようにする事で、総所有コストを抑えながらビジネスの俊敏性を実現します。

高可用性：H3C独自のルーティングホットバックアップ技術により、制御プレーンとデータプレーン上の全ての情報の冗長性とバックアップ、及びIRF2ファブリックでのノンストップのレイヤー3データ転送が保証されます。また、単一障害点を排除し、サービスの継続性を保証します。

冗長性と負荷分散：分散リンクアグリゲーション技術は、複数のアップリンク間の負荷分散と相互バックアップをサポートし、ネットワークの冗長性を高め、リンクリソースの使用を改善します。

柔軟性と復元力：スイッチは、IRFメンバーデバイス間のIRFリンク専用のポートではなく、標準のGEポートを使用します。これにより、顧客はアップリンク、ダウンリンク、およびIRFシステム接続間で必要に応じて帯域幅を割り当てることができます。さらに、S6520X-HI IRFファブリックは、ラック、複数のラック、または複数のキャンパスに跨ることができます。

幅広い高度な機能

このスイッチは、次のような幅広い機能を提供します。

モジュラーハードウェアおよびソフトウェア設計：スイッチは、パワーモジュールとFANトレイを含むハードウェアにモジュラー、ホットスワップ、及び冗長設計を使用します。　　このスイッチは、ソフトウェアのモジュラー設計も使用している為、必要に応じて機能のインストールと削除が可能です。洗練された物理アーキテクチャと最適化されたソフトウェアワークフローにより、エンドツーエンドのパケット処理の遅延が大幅に削減されます。

ソフトウェア定義ネットワーク（SDN)：通常はOpenFlowを使用して、コントロールプレーンをフォワーディングプレーンから分離する革新的なネットワークアーキテクチャーです。SDNは、ネットワーク管理を大幅に簡素化し、メンテナンスの複雑さとコストを削減し、柔軟なトラフィック管理を可能にし、ネットワークとアプリケーションの革新の為の優れたプラットフォームを提供します。

Virtual eXtensible LAN（VXLAN）IPネットワークを介して離れたネットワークサイト間でレイヤー2接続を提供するMAC-in-UDP技術です。LANは、長距離の仮想マシンとデータモビリティを可能にし、通常、データセンターと、マルチテナントサービスのキャンパスネットワークのアクセスレイヤーで使用されます。LANのH3C実装は、EVPNを使用したVXLANトンネルの自動確立をサポートします。

イーサネット仮想プライベートネットワーク(EVPN)は、IPネットワークを介して離れたネットワークサイト間でL2とL3の両方の接続を提供するレイヤー2VPN技術です。EVPNは、コントロールプレーンでMP-BGPを使用し、データプレーンでVXLANを使用します。EVPNには次の利点があります。設定自動化; 制御面とデータ面の分離; 統合ルーティングとブリッジング（IRB）。

インサービスソフトウェアアップグレード (ISSU) と運用管理保守 (OAM) ：ビジネスの継続性を確保し、イーサネットの管理と保守性を向上させます。

包括的なセキュリティ管理ポリシー

スイッチは、AAA認証（RADIUS認証を含む）と、ユーザーアカウント、IPアドレス、MACアドレス、VLAN、ポート番号などのユーザー識別子の動的または静的バインディングをサポートします。スイッチをH3C IMCと組み合わせて使用すると、オンラインユーザーをリアルタイムで管理および監視し、不正な動作に対して迅速なアクションを実行できます。スイッチは、多数のインバウンドおよびアウトバウンドACLとVLANベースのACL割り当てを提供します。これにより、構成が簡素化され、ACLリソースが節約されます。

MACsec

MACsecは、通常は安全でないイーサネットネットワークのための理想的なホップバイホップリンク層セキュリティプロトコルです。次のサービスを提供します：

データの暗号化：イーサネットリンクを介してデータを暗号化し、盗聴などのセキュリティ問題からデータを保護します。

アンチリプレイ：パケットが途中で傍受されて変更されるのを防ぎ、不正アクセスからネットワークを保護します。

改ざん防止：データの整合性を保護するためにパケットの改ざんを防ぎます。

MACsecは、次の展開をサポートします。

クライアント指向：クライアントとそのアクセスデバイス間のリンクを介したデータ送信を保護します。

デバイス指向モード：2つのピアリングデバイス間のリンクを介したデータ送信を保護します。

このスイッチは、H3C iNodeクライアントやS10500やS7500Eなどのコアスイッチと連携して、完全なMACsecソリューションを提供できます。

高可用性

ノードとリンクの保護に加えて、スイッチは次のハードウェア高可用性機能を提供します。

1 +1パワーモジュール冗長性と1 + 1FANトレイ冗長性。

ホットスワップ可能なインターフェースモジュール。

自動電源およびFANトレイの状態監視および警報メカニズム。

温度変化による自動ファン回転数調整。

パワーモジュールの過電流、過電圧、過熱状態。

優れた管理能力

スイッチは、様々な管理機能を提供する為、管理が簡単で、次のデバイス管理機能を提供します。

コンソールポート、帯域外管理イーサネットポート、USBポートなど、複数の管理インターフェイスを提供します。

CLIまたはH3CIMCインテリジェント管理センターを含む汎用Webベースのマネージャーからの構成と管理をサポートします。

SNMPv1 / v2c / v3、Telnet、より安全なSSH2.0およびSSLを含む複数のアクセス方法をサポートします。

OAMを使用してシステム管理機能を強化します。

システムアップグレード用のFTPをサポートしています。

スマートマネジメントセンター（SmartMC）

SmartMCは、H3Cの最新の製品であり、中小規模のエンタープライズネットワークが管理の問題に対処するのに役立ち、無料で使いやすいWeb管理ツールです。SmartMCはスイッチに組み込まれたネットワーク管理ツールで、コマンダースイッチと他のアクセススイッチを含みます。

SmartMCには、次の利点があります。

インテリジェントな操作：スイッチが電源投入され、SmartMC機能が有効化されると、トポロジーが自動的に作成され、ユーザーは強化されたWeb GUIにアクセスして最新の状態を確認することができます。

集中管理：すべての管理は、集中化された設定のバックアップやソフトウェアバージョン管理など、コマンダースイッチを介して達成することができ、作業効率を向上させます。

1つのキーデバイスの交換：1つのスイッチに障害が発生した場合、新しく追加された同じタイプのスイッチは、同じ構成をダウンロードして、古いスイッチとしてすぐに機能します。

マルチシャーシ リンクアグリゲーション グループ (M-LAG) (オリジナル DRNI)

H3C S6520X-HIシリーズ スイッチは、複数のスイッチのリンクを 1つに集約してデバイス レベルのリンク バックアップを実装できるM-LAGをサポートしています。M-LAG は、ノード冗長性の為に1組のアクセス デバイスにデュアルホーム接続されているサーバーに適用できます。

合理化されたトポロジ：M-LAG は、2 つの物理デバイスを 1 つの論理デバイスに仮想化することで、ネットワーク トポロジとスパニング ツリー構成を簡素化します。

独立したアップグレード: DR メンバーデバイスは 1 つずつ独立してアップグレードでき、トラフィック転送への影響を最小限に抑える事ができます。

高可用性: DR システムは、キープアライブ リンクを使用してマルチアクティブ衝突を検出し、DR システムの分割後に 1 つのメンバー デバイスのみがトラフィックを転送するようにします。

可視化能力

H3C S6520X-EIシリーズスイッチはテレメトリー技術をサポートしており、gRPC プロトコルを介してスイッチのリアルタイムリソース情報とアラーム情報をO＆Mプラットフォームに送信できます。

プラットフォームは、ネットワーク品質のバックトラッキング、トラブルシューティング、リスク早期警告、アーキテクチャの最適化、及びその他の機能を実現し、リアルタイムデータを分析する事でユーザー体験を正確に保証します。