H3C WA6320シリーズ802.11ax室内用AP
H3C WA6320シリーズアクセスポイント(AP)は、802.11ax規格に基づいて開発された最新世代のAPです。これらはクリエイティブなデュアル無線802.11axテクノロジー標準で設計されており、802.11ac製品の少なくとも2倍の伝送速度を提供します。又、このシリーズは、ホテル、小売店、スマートエンタープライズキャンパスなどの高密度アクセスシナリオに適しています。外観はコンパクトで、壁取り付けと天井取り付けの両方をサポートします。
新-世代Wi-Fi 標準 802.11ax (Wi-Fi 6)
WA6320デュアル無線APは、802.11axテクノロジーを採用しており、最大1.775Gbpsのアクセスレートを提供できます。これは、高密度アクセスシナリオに適しており、より優れたアクセス体験を提供します。
MU-MIMO
H3C WA6320シリーズAPは、802.11axの重要な機能である DL MU-MIMOテクノロジーをサポートします。DL MU-MIMOテクノロジーにより、APは複数のステーションに同時にデータを送信出来、従来のワイヤレスシリアル通信メカニズムを突破し、ワイヤレススペクトルリソースの使用率を高め、高密度展開での効果的なアクセスユーザー数とアクセス体験を向上させます。
スマートクラウドアクセスと最適なWLAN TCO
WA6320シリーズは802.11ax規格に準拠しています。デュアル無線で動作し、同じ条件下で802.11ac製品より少なくとも2倍高速な高速伝送を提供します。
WA6320シリーズは、H3C Cloudnetプラットフォームから簡単に保守&管理ができます。このシリーズは、スマートRF最適化テクノロジーを通じて、カバレッジスコープ、アクセス密度、及び運用の安定性においてもモバイルクラウドアクセスを提供し、最適なワイヤレスネットワークの総所有コスト(TCO)を実現します。
直交周波数分割マルチアクセス(OFDMA)
802.11axはOFDMAを使用して、複数のユーザーが同時にデータを送信出来るようにします。OFDMAは、チャネルをリソースユニット(RU)と呼ばれる特定のサブキャリアを持つサブチャネルに分割し、RUを異なるユーザーに割り当てて同時に送信します。OFDMAは、同時マルチユーザー送信を可能にし、チャネル競合によって引き起こされる遅延を削減します。
空間多重化
802.11axは、WA6600が同一チャネル干渉を識別し、時間内に送信を停止出来るようBSS毎に異なるカラーを割り当てます。あるBSSのラジオが、他のBSSと同じカラーの802.11ax信号を検出すると、同一チャネル干渉が存在すると判断し、データ送信を停止します。これにより、周波数の再利用が最適化され、ネットワーク容量が向上します。
目標ウェイクタイム(TWT)
TWTは、クライアントのスリープ時間を増やし、クライアントがメディアにアクセスできる時間のネゴシエーションを可能にする事で、電力効率を改善し、競合を減らします。
グリーンデザイン
WA6320は、動的MIMO省電力(DMPS)、拡張自動省電力配信(E-APSD)、及び端末ネットワーク要件のスマート識別をサポートするグリーン設計を採用しており、MIMO動作モードを動的に調整し、端末を効率的にスリープ状態にする事
が出来ます。WA6320は、シングル無線スタンバイを有効にし、より正確な電力制御を可能にするグリーンAPモードをサポートします。WA6320は、革新的なパケット毎の電力制御(PPC)テクノロジをサポートします。 これにより、スタンバイ電力消費が削減され、モバイルデバイスのスタンバイ時間が改善されます。
ローカル転送
WA6320は、集中転送とローカル転送の両方をサポートします。集中転送では、APは着信データフレームをACにトンネリングし、ACはデータフレームを転送します。ローカル転送では、APはデータフレームを直接転送します。 ローカル転送モードは、有線帯域幅を大幅に節約します。
IPv4およびIPv6デュアルスタック(ネイティブIPv6)
WA6320はIPv6に完全に準拠しており、デュアルIPv4 / IPv6プロトコルスタックを実装しています。 ACと自動的に関連付けてIPv4またはIPv6ネットワークに関係なくワイヤレスサービスを提供出来る為、情報サイロ的に孤立する事はありません。
エンドユーザーのアクセス制限管理(EAD)
EADは、H3C iMCのコンポーネントの1つとして、ネットワークアクセスとエンドポイントセキュリティ製品を統合し、エンタープライズセキュリティポリシーに準拠する無線クライアントのみがネットワークにアクセス出来るようにします。
セキュリティポリシーサーバーを使用すると、システムが感染している場合やパッチが正しく適用されていない場合に、ユーザーに通知したり、隔離したり、ログオフしたり出来ます。セキュリティポリシーに準拠している無線クライアントのみが許可されます。これにより、全体的なワイヤレスセキュリティが強化されます。
内蔵Bluetooth
H3C WA6320は、10mの長距離コンソール機能をサポートできるBluetoothモジュールを内蔵しており、機器の設置、及び保守の過程で追加の作業負荷を回避し、トラブルシューティングとiBeaconの揺れをサポートします。
リモート探査と分析
WA6320は、リモートプ探査と分析センサーとして機能して、WLANの監視、チャネル情報を収集し、さらに分析する為にその情報をローカルデバイスに報告できます。これによりワイヤレスネットワークの監視とメンテナンスの要件を満たす事が出来ます。
RF最適化エンジン(ROE)
ROEは、機能ベースとプロトコルベースのRF最適化を通じて、中密度から高密度のアクセス、及びストリーミングメディア送信シナリオで、より高速なQoSを提供します。マルチユーザーの公平性、混合アクセスの公平性、干渉フィルタリング、速度の最適化、帯域ナビゲーション、マルチキャストの最適化(IPv4/IPv6)、パケット毎の電力制御、インテリジェントな帯域幅保証などの機能を提供します。
インテリジェント負荷分散
WA6320は、セッションベースとトラフィックベースのロードバランシングをサポートします。 APの負荷が上限に達すると、ACは新しいクライアントのアソシエーション要求を拒否し、負荷の小さい別のAPにクライアントを転送します。
H3Cインテリジェントロードバランシングが、既存のロードバランシングソリューションと異なる点は、重複するAPカバレッジ内にあるクライアントに対してのみロードバランシングを開始する事です。これにより、ワイヤレスネットワークの容量が最大化されます。
リアルタイムスペクトラムガード(RTSG)
Real Time Spectrum Guard(RTSG)は、ワイヤレススペクトル用の革新的なH3Cプロフェッショナル状態監視プログラムです。 H3C 802.11axシリーズAPは、内部RFデータ取得モジュールをサポートして、深く統合された監視とリアルタイムのスペクトル保護を実現します。
RTSGコンソールはiMC(インテリジェント管理センター)に統合されており、CAPWAPトンネル管理とセンサーAPを介してデータ取得を実行し、24時間年中無休の無線信号品質監視、傾向評価、及び不正干渉アラートを実現できます。
全ての帯域のアクティブプローブと2.4GHz/5GHz RF干渉源(WiFiまたは非WiFi)を介して、スペクトル密度プロット、スペクトル図、デューティサイクルマップ、イベントスペクトル図、チャネルゲイン、干渉ゲインのリアルタイムFFTプロットのグラフィック表現を提供します。又、干渉の原因を自動的に特定し、不正なワイヤレス機器の場所を特定して、ワイヤレスネットワークが常に良好な状態である事を確認できます。
H3C iMC IAR(Intelligent Analysis Report)モジュールと組み合わせると、トレースと再生を含むカバレッジエリアのRF品質の完全な履歴を維持し、カスタマイズされた傾向、コンプライアンス、及び監査レポートを自動的に生成できます。ユーザーのワイヤレス環境での様々な監視要求に対応する為に、RTSGソリューションはローカルモードまたはモニターモードのいずれかで展開できます。
ローカルモードでは、効果的なスペクトル保護を損なう事なく、通常のユーザーアクセスとデータパケット転送を維持できます。
H3Cセルラー共存機能(CCF)
H3Cは、組み込みのハードウェアフィルタリングを使用して、3G/4Gセルラーネットワークからの干渉の影響を最小限に抑えます。
クラウドベース管理
H3Cクラウド管理APは、Clounetプラットフォームに基づいて開発されました。
このプラットフォームでは、ネットワーク管理者がクラウド管理APを直接管理できます。
例えば、クラウド管理APのステータスをリアルタイムで表示し、設定をクラウドからクラウド管理APに展開できます。これにより、ネットワークの効率が大幅に向上し、セキュリティと安定性が向上します。
インテリジェント統合の有線&無線管理
H3Cワイヤレス製品のシリーズ全体は、H3Cインテリジェント管理センター(IMC)のワイヤレスサービスマネージャー(WSM)コンポーネントによって管理できます。
WSMは、有線ネットワークと無線ネットワークの統合管理を提供し、既存の有線ネットワーク管理システムに無線ネットワーク管理機能を追加します。 WSMは、ワイヤレスネットワーク管理者にシンプルでユーザーフレンドリーな管理プラットフォームを提供します。 ワイヤレスデバイスのパネル管理、トラブルシューティング、パフォーマンスモニタリング、ソフトウェアバージョン管理、構成管理、及びユーザーアクセス管理を実装します。さらに、IMCの他のコンポーネントと連携する事により、有線デバイスを管理出来ます。
ハードウェア仕様
項目 | WA6320 |
重量(取付付属品を除く) | 0.4Kg |
寸法(取付付属品を除く) | 185mm×185mm×43mm |
イーサネットポート | 1: 100/1000M Rj45 |
PoE | Port1: 802.3af |
ローカル電源供給 | 54V DC |
コンソールポート | 1:(RJ-45) |
内蔵アンテナ | 内蔵 全方向性アンテナ 3dBi アンテナゲイン@2.4GHz 5dBi アンテナゲイン@5GHz |
内蔵Bluetooth | 内蔵Bluetooth 5.0,(ソフトウェアによるRFIDの切り替えのサポート)、 iBeacon標準をサポート |
動作周波数 | 802.11ax/ac/n/a : 5.725GHz-5.850GHz ; 5.47~5.725GHz; 5.15~5.35GHz 802.11ax/b/g/n : 2.4GHz-2.483GHz |
変調技術 | OFDM : BPSK@6/9Mbps、QPSK@12/18Mbps、16-QAM@24Mbps、 64-QAM@48/54Mbps DSSS :DBPSK@1Mbps、DQPSK@2Mbps、CCK@5.5/11Mbps(file://dbpsk@1mbps、dqpsk@2mbps、cck@5.5/11Mbps) MIMO-OFDM (11n): MCS 0-31 MIMO-OFDM (11ac): MCS 0-11 MIMO-OFDM (11ax): MCS 0-11 |
変調モード | 11b:DSS:CCK@5.5/11Mbps,DQPSK@2Mbps,DBPSK@1Mbps 11a/g:OFDM:64QAM@48/54Mbps,16QAM@24Mbps,QPSK@12/18Mbps, BPSK@6/9Mbps 11n:MIMO-OFDM:BPSK,QPSK,16QAM,64QAM 11ac:MIMO-OFDM:BPSK,QPSK,16QAM,64QAM,256QAM 11ax: MIMO-OFDM: BPSK,QPSK,16QAM,64QAM,256QAM,1024QAM |
最大送信電力 | 20dBm(送信電力はマルチチェーン結合電力であり、アンテナゲインは含まれていません。 実際の送信電力は地域の法律および規制によって異なります) |
調整可能な電力粒度 | 1dBm |
リセット/工場出荷時の デフォルトに復元 | サポート |
LED状態 | 交互点滅モード、オレンジ/緑/青の様々な動作状態、ブレ-シング(breathing)モード |
動作温度/保管温度 | -10ºC~55ºC(32°F to 113°F) /-40ºC~70ºC(–40°F to +158°F) |
動作湿度/保管湿度 | 5%~95%(非結露) |
保護クラス | IP41 |
全体的な消費電力 | ≤12.42W |
安全コンプライアンス | GB4943、EN60601-1-2(医療用電気機器)、UL/CSA 60950-1、 EN/IEC 60950-1、EN/IEC 60950-22 |
EMC | GB9254、EN301 489、EN55022、FCC Part 15、RSS-210 |
無線周波数認証 | FCC Part 15、EN 300 328、EN 301 893、and MIIT SRRC |
Health | FCC Bulletin OET-65C、EN 50385、IC Safety Code 6 |
MTBF | >250000H |
ソフトウェア仕様
項目 | WA6320 | |
準拠 | 802.11 | 屋内, 802.11a/b/g/n/ac/ax 準拠 |
802.11ax | 動作周波数とMIMO | 2.4G 2*2 MIMO 0.575Gbps 5G 2*2 MIMO 1.2Gbps |
20MHz/40MHz 帯域幅 | サポート | |
80MHz 帯域幅 | サポート | |
最大送信速度 | 1.775Gpbs | |
A-MPDU | サポート | |
A-MSDU | サポート | |
最大尤度デコーディング (MLD) | サポート | |
最大比結合(MRC) | サポート | |
空間時間ブロックコーディング (STBC) | サポート | |
低密度パリティ検査(LDPC) | サポート | |
周期瀬尾遅延変化(CDD)/ 周期性シフト変化(CSD) | サポート | |
動的周波数選択(DFS) | サポート | |
送信ビームフォーミング | サポート | |
WLAN基本 | 無線帯域毎のクライアントの最大数 | 512 |
仮想AP数 | 32、 推奨は無線帯域ごとに最大5つの仮想APの設定。 | |
オープンシステム/共有キー認証 | サポート | |
ブロードキャストプローブ要求確認応答制御 | サポート | |
WPA、WPA2、WPA3及び Pre-RSNAユーザーの同時ログイン | サポート | |
RTS/CTS | サポート | |
CTS-to-self | サポート | |
802.11k及び802.11vスマートローミング | サポート | |
802.11r高速移行ローミング | サポート | |
高度なトラフィック管理 | サポート | |
低速/スティッキー端末のアクセス制限 | サポート | |
チャネル再利用 | サポート | |
レシーバー感度調整 | サポート | |
チャネル/電力/帯域幅の自動調整 | サポート | |
SSID非表示 | サポート | |
Hotspot 2.0 | サポート | |
WLAN拡張 | ステーション関連 | 異常なオフラインチェック、ステーションの経年劣化、 統計およびステータスクエリ |
クライアント数の制限 | サポート | |
リンクの整合性チェック | サポート | |
リピーターモード | サポート | |
セキュリティ ポリシー | 暗号化 | WEP-64 / 128/152ビット、dynamic WEP、TKIP、AES、EAP、CCMP、WPA3 |
ユニキャスト及びブロードキャストキー更新への複数のトリガー条件 | ||
802.11i | サポート | |
セキュリティ ポリシー | 認証 | 802.1X認証、 MAC認証、 PSK認証、 ポータル認証、 PPSK 認証には、H3C WXシリーズのアクセスコントローラーが必要になる場合があります。 |
ユーザーの分離 | L2ユーザーの分離、SSIDベースのユーザー分離 | |
転送セキュリティ | パケットフィルタリング MACアドレスフィルタリング ブロードキャストストーム抑制 | |
無線端末アクセス | ワイヤレスEAD | |
SSIDとVLANのバインディング | サポート | |
WIDS/WIPS | サポート | |
不正デバイスの検出と対策 | サポート | |
動的ARP検査(DAI) | サポート | |
IPソースガード(IPSG) | サポート | |
管理フレーム保護(802.11w) | サポート | |
AAA | RADIUS クライアント | サポート |
マルチドメイン認証サーバー | サポート | |
バックアップ認証サーバー | サポート | |
L2 & L3の 機能 | IPアドレスの設定 | 静的IP(FAT APモードでのみ使用可能) DHCPによって割り当てられたIP(オプション60) |
Native IPv6 | サポート | |
IPv6 Portal | サポート | |
IPv6 SAVI | サポート | |
ACL | IPv4/IPv6 | |
ローカル転送 | SSIDとVLANに基づくローカル転送 | |
リンクレイヤー検出プロトコル(LLDP) | サポート | |
SSIDベースのVLAN割り当て | サポート | |
Ethernet over GRE(EoGRE)トンネル | サポート | |
マルチキャスト | IGMPスヌーピング/ MLDスヌーピング | |
QoS | 802.11e | Wi-Fiマルチメディア(WMM) |
プライオリティ | イーサネットポートでの802.1p優先度とマーキング | |
有線 & 無線パケットの優先度マッピング | ||
QoSポリシーマッピング | SSID / VLANおよびQoSポリシーのマッピング | |
L2からL4のパケットフィルタリングと トラフィック分類 | サポート | |
CAR | サポート | |
クライアントの帯域幅管理 | ステーションベースの帯域幅割り当て SSIDベースの帯域幅割り当て | |
QoS | ロードバランシング | トラフィックベースの負荷分散、 セッションベースの負荷分散 周波数ベースの負荷分散(デュアルバンドをサポート) |
バンドバビゲーション(5G優先) | サポート | |
マルチキャスト最適化(IPv4 / IPv6) | サポート | |
コールアドミッションコントロール(CAC) | セッションベースのCAC チャネル使用ベースのCAC | |
エアータイムの最適化 | サポート | |
エアータイムの公平性 | サポート | |
レイヤー4~7アプリケーションの識別 | APはH3C WLAN ACと組合わせる事で、様々な アプリケーションを識別でき、優先度の調整、 スケジューリング、ブロッキング、ユーザーのレート制限 などのポリシー制御を実装できます。 | |
SVP Phone | サポート | |
パワーセーブ | PPC | サポート |
グリーンAP mode | サポート | |
動的MIMOパワーセーブ | サポート | |
E-APSD | サポート | |
WMM パワーセーブ | サポート | |
管理と保守 | ネットワーク管理 | Trap、HTTP(S)、SSH、Telnet、FTP / TFTP、SNMP V1/V2/V3は、クラウド/FATモードでのみ適用可能 |
SSID管理 | サポート | |
Syslog | サポート | |
AP動作モード | Fit/ Cloud/ Fat | |
リモートプロービングと分析 | サポート | |
Wi-Fi認定 | IEEE 802.11a / b/ g/ n/ ac/ ax、WMM、WPA、WPA2、及びWPA3 –エンタープライズ、 パーソナル(SAE)、 エンハンストオープン(OWE)、 Wi-Fiアライアンス |
Radio1:5GHz(AP前面を下向き)
Radio1:2.4GHz(AP前面を下向き
製品 ID | 製品の説明 |
EWP-WA6320-FIT | H3C WA6320内部アンテナ 4ストリームデュアルラジオ802.11ax/ac/nアクセスポイント、FIT |
ADP040-54V-GL | H3C 54V 40W ハイパワーアダプター電源(オプション) |